羅針盤 あらすじ

 

 15歳の孝義は、母である葛葉の側室の立場に鬱屈したものを感じていた。
 反発した孝義は馬を買いにいく道中で狐の綸子に出会う。綸子は葛葉の統治する聖狐一族の郎党であった。
 聖狐一族の危機状態を打開すべく、綸子は人間の世界にいったきりの葛葉に戻ってほしいと考え、孝義に口ぞえをたのむのであった。
 綸子に導かれ、舎人にある狐御殿を訪れた孝義は、自分の出自について煩悶する。
 いっぽう馬市で家庭教師の鮫小紋に再会し、出奔を企てた孝義は、近江の国への旅立ちを夢みる
     
  
其の壱   其の弐    其の三    其の四    其の五 最終章

                                            

イラスト 廣瀬希恵