雲の和歌姫



  あらすじ

 常人とは違った能力をもつ小槌、三太、かもめの三人は歌って旅をしながら諸国を巡っていた。しかし旅先で受け取った手紙から、故郷の柳島村は疫病が流行し、生き残りは自分たちだけだとわかる。
 その不思議な血を引く者が他にいるかもしれない、という噂を聞き、望みを抱いて雲の湯を訪れる。温泉は子宝の効能があるということで、三太とかもめの夫婦は、血筋を引く子どもがほしいと願う。   
 そんなとき招待状が来て、小槌は宿の女中のお鹿と伊那山に登る。そこには和歌姫とじんざという子どもがふたりで暮らしていた。和歌姫は転々と住まいをかえていて、特殊な能力を持つ者の存在が、鬼に狙われている話を聞く。
 じんざの出生の秘密を和歌姫からうちあけられた小槌は宿にもどり、三太が父親ではないかと問いただすが、昔のこととはいえ、夫が他所の女と関係を持ったことを知ったかもめは、嫉妬とねたみから喧嘩となる。
 その様子を鬼の手先がじっと見ていて......    
 

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イラスト 廣瀬希恵